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投資信託におけるリスクとは?失敗しないためのリスクヘッジ方法【FP監修】

投資 投資信託投資におけるリスク

投資信託投資におけるリスク
写真:村井 英一

監修者

村井 英一

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

目次

「不動産小口化」完全ガイド

どのような金融商品にもリスク・リターンが存在しますが、投資信託への投資で考えられるリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、投資信託が持つリスクについて、リスク・リターンの関係やリスクヘッジの方法を解説していきます。

1. 投資信託が持つリスクの種類

投資はリターンを期待して行うものです。投資によって得るリターンには「プラス(利益)のリターン」と「マイナス(損失)のリターン」がありますが、その「リターンの振れ幅」のことを「リスク」というのです。リターンの振れ幅が大きな投資対象ほど「リスクが高い」と表現し、リスクの高い投資対象ほど、リターン(利益・損失)は大きくなります。
投資信託が持つリスクの種類は、次のとおりです。

価格変動リスク 投資信託が投資先として組み入れた株式や債券などは株式市場や債券市場で常に売買されており、相場の状況で価格が変動するリスク
為替変動リスク 投資対象が外貨建て商品の場合、為替レート(異なる通貨を交換するときの比率)の変動で、自国通貨建ての価格が変動するリスク
金利変動リスク 経済状況や政治動向などにより金利が変動することで、投資信託が投資先として組み入れた投資対象の価値が変動するリスク
信用リスク 企業の財政難や経営不振、倒産などにより信用が損なわれ、投資資金が回収できないリスク
流動性リスク 投資信託が投資先として組み入れた投資対象を売りたいタイミングで売って利益・損失を確定できないリスク
カントリーリスク 戦争や内戦など、政治や経済の状況に混乱が生じるような出来事があった場合に、その国の株式、債券などが変動するリスク

2. 投資信託をはじめる人がリスク以外に注意すべき点

投資初心者が投資信託をはじめる場合、まずはリスクの種類を知ることが大切ですが、ほかにも注意したい点があります。
ひとつめは、手数料(コスト)がかかるという点です。投資信託の運用には、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額、解約時手数料などの手数料がかかります。頻繁に投資信託の売買を行いたいと考えている人は、その都度手数料がかかることになりますので、運用によって利益が出たとしても、手数料の分を差し引くと結果としてマイナスだったという可能性も考えられます。
ふたつめは、元本保証はされていないという点です。さまざまなリスクにより価格が値下がりすることで、元本割れを起こす可能性もあります。投資信託をはじめるにあたっては、万が一のときに自分や家族の生活に支障が出ないよう注意する必要があります。

3. 投資信託におけるリスクヘッジの方法

投資信託をはじめるにあたって知っておきたいリスクの種類や注意点をご説明してきました。投資信託をはじめるときは、リスクに対して自分なりのルールを決め、資産を減らさずに増やすにはどうすればよいのかを冷静に考えていきましょう。
投資信託におけるリスクヘッジの方法について、いくつかご紹介します。

3-1. 分散投資

投資信託におけるリスクヘッジの方法としては、分散投資があげられます。分散投資とは、ひとつの投資対象に資金を集中させるのではなく、タイプやジャンルの異なる複数の投資対象に資金を分散して投資することで、価格変動や為替変動などによって損失が出た場合に受けるダメージを軽減するというものです。
分散投資は、短期間で高いリターンを求めるというものではなく、長期的な投資を行う場合のリスクヘッジに向いています。

3-2. 時間の分散

投資信託においては、時間の分散(時間分散投資)と呼ばれるリスクヘッジの方法もあります。時間の分散とは、一度にすべての資金を投資するのではなく、複数回に分けて購入したり、複数回に分けて売却したりすることで、リスクを軽減するというものです。
なかでも、同じタイミングで同じ金額を投資することで平均購入単価をならし、リスクを抑えるという「ドル・コスト平均法」は、投資初心者の方や、価格が大きく変動したときに冷静な判断をする自信がないという方におすすめです。価格変動に一喜一憂しやすい方や、どのタイミングで買い、どのタイミングで売ればいいのかわからないという方にとっては安心できる投資の方法と言えるでしょう。

3-3. 長期投資

分散投資や時間の分散は、長期投資に適したリスクヘッジの方法です。長期投資とは、金融商品を一定期間以上保有し続けることで、平均的な収益率を安定させ、リスクを軽減するというものです。
長い期間をかけたからといって、必ず利益が出るというものではありませんが、資産運用においては投資期間が長ければ長いほど値上がりする傾向があるとされているため、分散投資や時間の分散と合わせて行うことで、利益を生む可能性は高まるでしょう。

3-4. ポートフォリオの定期的な見直し

投資信託におけるリスクヘッジ方法として、ポートフォリオの定期的な見直しは欠かせません。
投資におけるポートフォリオとは、資産の組み合わせのことを意味しています。複数の投資対象に分散投資をする場合、ポートフォリオによってそれぞれの投資対象への配分比率を決めていきます。投資の目的によって、安全性の高い商品の比率を高める、リスクは高いがより高いリターンを狙える商品の比率を高めるなど有効な配分を検討し、最適な組合せを決めるのがポートフォリオです。
複数の投資対象への分散投資を長期的に行う場合、それぞれの資産価値やリスクは変化していきます。そのため、ポートフォリオの見直しを行わないまま長期投資を続けた結果、いつのまにか当初の目的とは異なるポートフォリオになってしまっていたというケースは珍しくないのです。
長期投資を行う場合は特に、定期的にポートフォリオを見直すことが大切です。

4. 最後に

今回は、投資信託が持つリスクについて、リスク・リターンの関係やリスクの種類、リスクヘッジの方法について解説してきました。投資信託にはさまざまなリスクが存在します。投資信託をはじめるときは、リスクに対して自分なりのルールを決め、「分散投資」「時間の分散」「長期投資」などのリスクヘッジを行うことが重要です。さらに、リスクヘッジとして分散投資を行う際は、投資信託だけでなく、ほかの金融商品への分散投資も検討することをおすすめします。

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写真:村井 英一

監修者

村井 英一むらい えいいち

ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士、証券アナリスト、宅地建物取引士)

プロフィール
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1965年生まれ。大手証券会社で法人営業、個人営業、投資相談業務を担当する。2004年にファイナンシャル・プランナーとして独立後は、相談者の立場にたった顧客本位のコンサルタントを行う。特に、資産運用、住宅ローン、年金問題、ライフプランニングなどを得意分野とする。
家計の診断・相談室https://kakeinoshindan.com/

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